お庭づくりの豆知識や、日々のこと
「外構はあとで…」ではもったいない。家づくりを成功に導くプロの目線
* こちらの記事はリビング明石 2025年10月10日75号に掲載された内容を転載しております。株式会社グッドツーガーデン代表取締役・柴田進矢を取材していただきました。

外構・植物・ライフスタイルを一体として、”笑いのある庭造り”を追求する「GOOD2 GARDEN」。家族の成長とともに、人と植物が共生する暮らしを提案する代表取締役・柴田進矢さんに、その熱い想いをうかがいました。
家づくりで多い”外構後回し問題“って?
実際に暮らし始めてから多い声が「駐車スペースが狭くて不便」「子どもが安心して遊べる庭が欲しかった」という後悔。外構や庭は”あとで”と思って後回しにすると、結果的にコストが増えたり、理想のプランがかなわなくなってしまうこともあります。本当は、家を建てる時に一緒に考えるのがベスト。私たちはデザイン性や機能性だけでなく、その家族がどう暮らしたいか、どう成長していくか、ライフスタイルやライフステージに寄り添った提案を大切にしています。一つ一つの庭にタイトルをつけ、”家族の物語”を一緒に思い描きながら作り上げていく。そんなワクワク感や温度感を大切にしています。


暮らしやすさをかなえる、外構デザインの実例
外構づくりで大切なのは、建物と切り離さず「家の周りすべての統一感」を考えることです。セミオーダー住宅と同じように、外構も暮らし方に合わせて柔軟にデザインできます。たとえば「庭をどう活用すればいいか分からない」と悩まれていたお客様には、リビングの延長として使えるガーデンルームをご提案。リビングからフラットにつながる空間は、昼は子どもの遊び場に、夜は大人のくつろぎの場に。眠っていた庭が、家族の笑顔を育む場所へと変わりました。


また、角地のお宅では「開放感とプライバシーの両立」が課題だったため、アルミフレームと縦格子のスクリーンを組み合わせ、やわらかく視線を遮りつつ抜け感を演出しました。駐輪スペースにはフレームをくぐる動線を設け、遊び心あるデザインも忘れず。統一感の中に個性を表現できたことで、お客様らしい外構が実現しました。

外構に木を迎えると、家はどう変わる?
一本の木を植えるだけで、暮らしは驚くほど豊かに変わります。けれど、どんな木でも良いわけではありません。大切なのは、住まいに調和する緑を選ぶこと。カリフォルニアスタイルの家ならサボテンやアガベ、和モダンにはモミジやアオダモを。落葉樹を選べば四季の移ろいを楽しめ、常緑樹なら隣家との目隠しの役割に。



私たちはお客様が「植物を植えて実現したいこと」を丁寧にお聞きし、その思いに一番ふさわしい植栽をご提案します。お庭に緑が加わるだけで暮らしに彩りを添え、おしゃれで心地よい空間をつくり出します。その存在が、家族や仲間を自然と集め、日々の暮らしを笑顔で満たしていくのです。
— 最後にメッセージを
庭は完成した瞬間がゴールではなく、そこから家族と共に成長していく「生きた空間」です。木は伸び、花は咲き、子どもは走り回り、大人は語り合う。その日々の積み重ねが、庭をただの空間から”家族の物語”へと変えていきます。だから私たちは「作って終わり」ではなく、その後のメンテナンスやアフターサポートまでしっかり寄り添う。何年、何十年先も、”笑いのある庭造り”のそばにいられたら、こんなに幸せなことはないですよね。
