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綴化(てっか)サボテンの沼にハマる(帯化・石化)
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
こちらのサボテン、一見してかわっていますよね。
独特なフォルムのこちら実は
左が残雪獅子で右がバリアビリスとサボテンの種類が違います。
このような形の球サボテンは総称して「ブレインカクタス」または「脳みそサボテン」の名前で流通しています。
これらはいわゆる変異種です。「綴化(せっか)」または「帯化」、「石化」と呼ばれる現象。
「綴化」についてご紹介していきます。
「綴化(せっか)」とは
この「綴化」とは、植物の花や葉、茎が生えてくる小さい点である生長点に傷が入るなどしてバグを起こした状態、突然変異のことで、本来「点」である植物の生長点が「線」状に変化して、本来生長点からまっすぐ伸びるはずの茎が幅広い帯状に生長してしまうことで、見た目のフォルムが大きく変形している個体のことをさします。
「綴化」は特に、サボテンなどの多肉植物や多肉ユーフォルビアなどに見かけることができます。
こちらは、ユーフォルビアの大明神、別名マハラジャです。
「綴化」によって扇がひろがったように帯状に生長していきます。
「綴化」は、「帯化(たいか)」、「クリスタータ」とも呼ばれます。「石化(せっか)」と呼ばれることもありますが、正確に分類すると、石化は通常生長点が発生しないところに多数発生する状態のことをさすので別の状態といえます。
ちなみにこの「綴化」は、どの植物にも起こりえる現象。
草花のケイトウの花も実はもともと綴化植物。遺伝的にその変異した形質が残ったものです。
その中でも特に多肉植物や多肉ユーフォルビアになるとその独特なフォルムから高い観賞価値があり、高値で流通されています。
要は、突然変異の珍しい個体、ということなんですね。
「綴化」の奇妙さ面白さ
これらの綴化植物、一見すればなんだか奇妙な、グロテスクな容姿といえるかもしれません。でも、自然が起こす突然変異の希少な姿だということがわかると、自然が作り出す造形の独特な美しさに見えてくるから不思議。
こちらは綴化したエケベリアです。ちなみに通常のエケベリアはというとコチラ
見た目が全然違いますよね。
普段は通常のエケベリアばかり目にすることが多いので、綴化エケベリアの一見奇妙な容姿が愛らしく感じるようになるのは私だけでしょうか。
こちらは、ユーフォルビアのレウコデンドロン、綴化して帯状になったところから新芽が出てる様子。
なんとも言えない不思議な容姿がカワイイ・・・!
なんて私も大概マニアかもしれません(*´ω`*)
こんなふうに綴化に注目すると、沼ること間違いなしです(笑)
あなたも綴化植物の魅力にハマってみませんか。