庭と暮らしのノート vol.1 なぜ私は庭が好きなのか



こんにちは。今回のホームページのリニューアルにあたり、メンバー紹介の自分の写真がどうもしっくりこないのは、「モデルはいいのにカメラマンのせいだ」と思い込みたい、株式会社グッドツーガーデンの柴田進矢です。
(……原因は100%モデルです(笑)。現物以上に素敵な写真を撮っていただいたカメラマンさん、本当にありがとうございました。)
これからこの「庭と暮らしのノート」では、庭や植物のことはもちろん、私が日々感じていることや、暮らしについて考えていることを、肩の力を抜いて少しずつ綴っていきたいと思います。
記念すべき第1回は、「なぜ私は庭が好きなのか」についてお話しします。
子どもの頃の私は、昆虫は大好きでしたが、植物にはそれほど興味がありませんでした。ただ、母は花や植物が大好きで、家の中にはいつも季節の花やグリーンがありました。当時はそれが当たり前すぎて何とも思っていませんでしたが、今思えば、あの景色が自然と心のどこかに残っていたのかもしれません。
創業当初は、個人のお客様のお庭の剪定が仕事の中心でした。今でもスタッフが毎日たくさんのお客様のお宅を回らせていただいていますが、当時は当然、私一人で朝から晩まで走り回っていました。剪定の仕事はもちろん好きでした。
でも、私が一番好きだったのは休憩時間でした。縁側やお庭で日向ぼっこをしながら、お客様とお茶を飲み、何気ない世間話をする。お孫さんの話を聞いたり、旅行の話をしたり、庭木の話から人生相談になったり。
あの時間が、本当に好きだったんです。
そうして、たくさんのお客様のお庭で時間を過ごしているうちに、一つ気づいたことがありました。
庭には、その家族の暮らしが映し出されている。
ということです。
手入れの行き届いた庭。子どもたちの遊び道具が置かれた庭。季節の花が咲く庭。少し雑草が伸びていても、どこか温かさを感じる庭。同じ庭は一つもありません。そして、その庭には必ず、その家族だけの暮らしがあります。
あるお客様のお庭でのことです。植栽工事が終わって数か月後、様子を見に伺いました。すると、植えた木の下に小さな椅子が置かれていて、ご主人がそこでコーヒーを飲まれていました。
「この場所が一番好きなんです。」
そう笑顔で話してくださったことを、今でもよく覚えています。その瞬間に思いました。私たちがつくっているのは庭ではない。
暮らしの風景をつくっているんだ。 と。
家は人生で一番大きな買い物と言われます。でも、家そのものだけで暮らしは完成しません。
窓から見える景色。朝日が差し込む木々。子どもが遊ぶ芝生。家族や友人と過ごすテラス。
そんな何気ない時間が積み重なって、その家らしい暮らしになっていくのだと思います。私は、その風景づくりに関われることが好きなんです。
最近は「タイパ」や「効率」が重視される時代です。もちろん、それも大切です。でも植物は、とても非効率です。
水をあげなければいけない。落葉もする。成長すれば剪定も必要になる。手間がかかります。でも、その手間の中にこそ豊かさがあるように私は感じています。
季節の移ろいを感じること。花が咲く日を楽しみに待つこと。新芽を見つけて少し嬉しくなること。植物は、忙しい毎日の中で「少し立ち止まる時間」を与えてくれます。
株式会社グッドツーガーデンの理念は、「緑と暮らす、をデザインする。」です。
私たちは木を植えるだけの会社でも、外構をつくるだけの会社でもありません。緑を通して、その人らしい暮らしをデザインする会社でありたいと思っています。だから私は庭が好きです。木が好きだからでも、花が好きだからでもありません。
庭の先にある、家族の笑顔や、季節を感じる時間や、何気ない毎日の風景が好きなんです。そんな暮らしを、これからも神戸の街で一つひとつ増やしていけたらと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
緑は暮らしに息づきを与え、庭は人生の背景となる。
今日もどこかで、誰かの暮らしに寄り添う庭が生まれています。また次回の『庭と暮らしのノート』でお会いしましょう。
株式会社グッドツーガーデン
代表取締役 柴田進矢
「緑と暮らす、をデザインする。」この言葉に込めた想いについて、お話ししたいと思います。