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庭は人生の背景となる。
Exterior,the scenery of life.

庭と暮らしのノート vol.3 庭って、やっぱり手入れが大変ですよね?

庭と暮らしのノート vol.3 庭って、やっぱり手入れが大変ですよね?

こんにちは。高い木や高い脚立に登るのは平気なのに、観覧車が怖くて同乗者が揺らすものなら真剣に怒り散らす、高所恐怖症の庭師、株式会社グッドツーガーデンの柴田進矢です。(庭師あるある(笑))

庭づくりのお打ち合わせをしていると、本当によくいただく質問があります。
「素敵なお庭には憧れるんですが、やっぱり手入れが大変ですよね?」
きっと、このブログを読んでくださっている方の中にも、そう思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、この質問に対する私の答えは、いつも同じです。
「大変な庭もあります。でも、大変じゃない庭もあります。」

少し意外に思われるかもしれません。庭は、つくり方によって、その後の手入れが大きく変わります。例えば、植物の種類。成長が早い木もあれば、ゆっくり育つ木もあります。落葉が多い木もあれば、あまり落葉しない木もあります。病害虫がつきやすい木もあれば、比較的丈夫で育てやすい木もあります。雑草が生えやすい場所もあれば、工夫次第でかなり抑えられる方法もあります。

つまり、「庭=手入れが大変」ではなく、そのご家庭の暮らしに合った庭を考えることが何より大切なんです。そして、私たちがもう一つ大切にしていることがあります。それは、「植物は完成品ではない」ということです。

外構や建物は完成すると、その姿が長く続きます。でも植物は違います。春には新芽が芽吹き、夏には葉を茂らせ、秋には色づき、冬には静かに季節を越えていきます。そして一年ごとに少しずつ成長し、庭の景色も変わっていきます。

だから私たちは、「今きれいだから植える」という考え方はしません。5年後にはどんな姿になっているのか。10年後には木陰がどこまで広がるのか。枝は建物やお隣に影響しないか。将来の剪定はしやすいか。その木の特徴や性格まで考えながら、一つひとつ選んでいます。

デザインも同じです。完成した瞬間が一番美しい庭ではなく、植物が育つことで年々味わいが増していく庭。「この木、大きくなったね。」「今年も花が咲いたね。」そんな会話が自然と生まれる庭をつくりたいと思っています。

私は、お客様に必ずお聞きすることがあります。「休日は、どんなふうに過ごされていますか?」アウトドアが好きな方。植物を育てることが好きな方。休日はゆっくり休みたい方。共働きで忙しいご家庭。ご家族によって暮らし方は本当にさまざまです。

だから庭も、それぞれ違っていい。植物をたくさん楽しめる庭もあれば、できるだけ管理の負担を減らした庭もあります。どちらが正解ということではなく、そのご家族に合っていることが一番大切だと思っています。もちろん、植物は生きものです。水も必要ですし、季節によって姿も変わります。でも、その変化を無理なく楽しめる庭であってほしい。

だから私たちは、完成した日だけではなく、その先の暮らしまで考えて庭をデザインしています。

そして、もし木が大きくなったら。もし枝が伸びてきたら。私たちには、創業以来続けてきている剪定やメンテナンスがあります。「植えたら終わり」ではなく、「植えてから始まるお付き合い」。それも、私たちが大切にしていることの一つです。

私たちは庭を完成させる仕事ではなく、庭と暮らしが一緒に成長していくお手伝いをする仕事だと思っています。10年後に、「あの時、この庭をつくってよかった。」そう思っていただけることが、私たちにとって一番の喜びです。

緑は暮らしに息づきを与え、庭は人生の背景となる。
そんな風景を、これからも神戸の街に少しずつ増やしていけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

株式会社グッドツーガーデン
代表取締役 柴田進矢

次回予告

「どんな木を植えたらいいですか?」
これも、お客様から本当によくいただくご質問です。人気の木を植えればいいわけでも、高価な木を植えればいいわけでもありません。次回は、私が一本の木を選ぶときに、一番大切にしていることについてお話ししたいと思います。

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